地震や台風などの自然災害や火災など、万一の際の安心・安全に
震災、火災や水害など万一の際の被害を抑える製品や、避難が必要になった時に役立つ製品など、企業や店舗、自治体で備えられる安心・安全に役立つビニール製品をご紹介します。
不燃シート 防煙垂れ壁「ケムストップⅡ」
軽量で割れない 不燃シート防煙垂れ壁
防煙垂れ壁とは、火災時の煙の流動が一定の規模でとどまるように天井に設置する防煙壁のことです。建築基準法では床面積500㎡以内ごとに防煙区画を設置するように義務付けられています。広く開けた店舗やオフィス、商業施設などでは防煙垂れ壁による防煙区画の設置が一般的です。防煙垂れ壁は、建築基準法においては「高さ50cm以上」「不燃材料で造る、または覆う」という基準が示されています。実際は天井に設置する都合上、照明を遮らない透明素材を求めらることが多いため、ガラス製の防煙垂れ壁が広く普及しています。しかし、東日本大震災や熊本地震の際にはガラス製の垂れ壁が地震により破損・落下するという被害が多数発生したため、防煙垂れ壁には耐震性も求められるようになりました。
ガラス製の垂れ壁が破損・落下してしまうと怪我の危険があるだけでなく、震災からの火災が発生した時に本来の防煙壁としての役割を果たせないという問題もあります。垂れ壁に使用されている網入りガラスはワイヤーで補強されているため、一見衝撃にも強そうに見えます。しかし網入りガラスのワイヤーは、ガラスが熱によって破裂・飛散するのを防ぐという防火目的のもので、衝撃に対しては実はそれほど耐性がありません。大きな地震が起きるとガラス製の防煙垂れ壁が割れて落下したり、破片が飛散している被害が多いのはそのためです。
そこで、ガラスの代わりに不燃ビニールシートを使用した防煙垂れ壁が注目されています。不燃ビニールシートとは、グラスファイバー(ガラス繊維)の基布と樹脂との複合シートで、高い不燃性を実現した素材です。万一シートの樹脂部分が燃えたとしても、ガラスクロスは原型をとどめて炎が突き抜けるのを防ぐため、防煙垂れ壁としての役割を果たせます。不燃シート製防煙垂れ壁なら衝撃や歪みに強く、割れたり破片が散らばるような事はありません。万一激しい揺れによりフレームごと落下したとしても、ガラスと比べ軽量なため危険性が低減されています。
透明不燃シートはガラス繊維を使用しているため折れ曲げにより白化しやすいという欠点があります。不燃シート製防煙垂れ壁「ケムストップⅡ」は、工場でシートをパネルに組み込んで出荷するため簡単に施工でき、施工過程でのシートの傷みも抑えられます(※テンション型のみ現場にて組込)。また、不燃シートは透明タイプ以外にも半透明タイプや、印刷のできるサインタイプなどを選ぶこともできます。
避難所用折りたたみテント らくらくシェルター
かんたん設営・快適プライベート空間
震災や水害の発生時には地域の避難所などへの速やかな避難を求められることがあります。近年、そんな避難所での集団生活における様々な問題が指摘されています。特に多いのがプライバシーや安全面での問題です。間仕切りが不十分で個人のスペースが確保されないことで、着替えや洗濯物のやり場に困るだけでなく、盗難や性暴力の危険に晒されるなど深刻なケースもありました。さらには、そのような安心できない環境での集団生活を余儀なくされるストレスから、心身の不調を訴える方が多かったと言われています。避難後しばらくしてからダンボールや布カーテンを使った間仕切りが設置された例もありますが、目隠しと温度管理の面で快適性に難もあったようです。
そんな避難所の間仕切り用に最適な折りたたみ式テントが「らくらくシェルター」です。収納時は一人で持ち運べる大きさで、広げるだけで簡単にプライベートテントになります。出入口と天面にそれぞれ通気性・採光性のあるメッシュ生地と、目隠しのできるポリエステル生地とをそれぞれ開閉できる仕様です。パーテーションとして使用する側面のみのテントと違って、開閉可能な天井面があるのが最大の特徴です。外からの光や視線を遮りたい時や、逆に外の空気や光を採り入れたい時など、状況に応じて天井面のメッシュとシートを開閉して調節できるので、ストレスを軽減して快適に生活できます。また、病人やお年寄りが利用する場合などは天井面を開放したまま使用すれば、外から体調の変化を見守ることもできるので安心です。
「らくらくシェルター」は、厚み8cm程度の円盤型収納袋にコンパクトに収まるので、保管も省スペースです。高さの違う2サイズの展開ですが、横幅と奥行きはいずれも同じなので、複数あれば整然と並べて設置できます。災害時の備えとして、各自治体や企業様から数十台~数百台をまとめてご注文いただいております。